証明
$\int \sin^n \mathrm{d}x $ の場合
はじめに
と置く。
$\sin^{n}x = \sin^{n-1}x \hspace{1mm} \sin x$ と分けて部分積分をすると、
これより、次の漸化式を得る。
$$
\tag{1}
$$
$n$ が偶数の場合、この漸化式から
ここで $I_{0}$ は
であるので、
を得る。
$n$ が奇数の場合、漸化式 $(1)$ から
ここで $I_{1}$ は
であるので、
を得る。
以上の結果を double factorial の記号
$$
\tag{2}
$$
を用いて表すと、$n$ が偶数の場合
$n$ が奇数の場合
である。
$\int \cos^n \mathrm{d}x $ の場合
同じ方法で $\cos$ の場合も示される。
と置く。
$\cos^{n}x = \cos^{n-1}x \hspace{1mm} \cos x$ と分けて部分積分をすると、
これより、次の漸化式を得る。
$$
\tag{3}
$$
$n$ が偶数の場合、この漸化式から
ここで $J_{0}$ は
であるので、
を得る。
$n$ が奇数の場合、漸化式 $(3)$ から
ここで $J_{1}$ は
であるので、
を得る。
以上の結果を double factorial の記号
$(2)$
を用いて表すと、
$n$ が偶数の場合
$n$ が奇数の場合
を得る。